再び3000mの稜線へ~仙丈岳・北岳(3)
8/12 両俣小屋~間ノ岳~北岳~肩ノ小屋
(前回の続き)
4時半にテントをたたみ、まだ暗い谷底から昨日下った300mを稜線へ登り返す。
ヘッドランプの灯りを頼りに、無心に登り続けること1時間、仙塩尾根に復帰。すでに汗まみれ。木々の合間に甲斐駒ケ岳の姿が見える。今日もいい天気の暑い一日になりそうだ。
昨日と同じような針葉樹林を鳥の声を聞きながら、ゆるゆると高度を上げてゆく。コメツガからハイマツへと植生が変わり展望が開ける。陽射しが痛い。日焼け止めをしっかり塗って、帽子をかぶる。
仙塩尾根から間ノ岳への分岐が三峰岳(2999m)。その三峰岳へ最後の300mの登りはザレザレの急斜面だ。しかし、もう目の前。あそこまで行けば南アルプスの悦楽稜線歩きが待っている。
やった!8時半、三峰岳分岐到着。仙丈岳から歩いてきた仙塩尾根を目でたどる。う~ん、長くて芋っぽい尾根だ。
稜線では静岡側から冷たく強い風が吹き上げてくる。帽子が飛ばされそうな勢いだが、涼しくて気持ちがいい。前回ここを歩いたとき(「南アルプスの展望台へ」)は、風が全くなく、灼熱地獄だったことを思い出した。
花もちらほらと見られる。虫もぶんぶんとせわしなく飛んでいる。
今日、仙塩尾根を歩いていたときは、どういう位置関係だかわからないが、近いはずの北岳が見えなかった。しかし気が付けば間近に見えている。
間ノ岳山頂到着。3189m。両俣小屋から1000m上がってきたぞ。
いい写真が撮れそうだね。
間ノ岳でちょっと長めに休憩した後、北岳山荘に向けて出発。なんか途中でトイレに行きたくなってきた。しかし、ここは隠すものなき樹林限界線上の尾根道。仕方なく北岳山荘まで急ぐ。
北岳山荘には立派なバイオトイレがあった。汗だくになって用を足し、エネルギーチャージのために小屋でコーラを買う。暑くて疲れていてもコーラを飲むとまだ走れる気がする。
(次回に続く)
間ノ岳からだと、北岳と甲斐駒、ツーショットで取れるんですね。
登山中のコーラは、確かに効きますよね。下山後のビール並みに、一気飲みできちゃいます。