山の雪景色と…撮影術雑感

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今日は、
 「今日から始めるデジカメ撮影術 第161回 山の雪景色と雪の街角の関係
という記事があった。
 このデジカメ撮影術は本当に基本的なことが書かれているのだが、自分があまり知らない分野についてはとても勉強になる。

今日の記事は雪景色を撮るためのコツが紹介されている。やっぱり基本的なことばかりだけれども、デジカメのシャッターを押すだけで雪山の写真を撮られている貴兄はぜひ参考にしてほしい。

雪景色の基本中の基本は露出補正をプラスにすることだと思う。露出補正機能はやっす~いコンデジにもたいがい搭載されているのだが、私の周りにも使いこなしている人はほとんどいない。
 
 なぜ露出補正が必要なのか?それはデジカメには白と灰色の区別がつかないからだ。白いものに当てる光を弱めてゆくと、だんだん灰色になって、光が当たらなくなれば黒く見える。つまり白と灰色は光の強度が違うだけで、光の質(スペクトル)は一緒なのだ。人間はなぜ雪が白く見えるかといえば、それは雪が「白い」と知っている、あるいは思い込んでいるから。

雪の知識がないデジカメはどうしているかといえば、白でも黒でも灰色でも、一般には18%の反射率をもつ灰色だと判断している。だからコンデジのシャッターを押すだけでは、純白の輝く雪も、18%の反射率のくすんだ灰色に写ってしまう。

そこで、露出補正をして、自分でデジカメに「18%より明るく写してください~」と教えてあげなければいけない。説明書を読めば、ボタンなりダイヤルなりを使って調整する方法が書かれているはずだ。

露出補正の単位は「EV」を使う。私は、全面雪景色は+1~+1.5EV、雪の積もった樹林は+0.5EVくらい、露出を多めにかけている。でもこれは被写体によって様々。画面の輝度のヒストグラムがモニターで見えるデジカメならそれでうまく調整できる(機会があれば後ほど紹介したい)。

tanzawa_130210-11

これは先日の丹沢の写真。雪の部分は+1.5EVくらい、空は0EV、ブナの木の幹は-0.5EVくらい、平均して+0.5EVくらいが適正露出。

もしどれだけ調整していいかわからなければ、+1.0EV、+0.5EVと自動露出から2段階くらい補正して、複数枚数撮っておけばよい。フィルムのカメラだとかなり躊躇する作業だが、デジカメは簡単に消せるのでためらうことはない。

まさに今、雪山シーズン。真っ白に輝く雪山の写真を撮ろう!

それにしても、
 「今日から始めるデジカメ撮影術 第161回 山の雪景色と雪の街角の関係」
 の写真より私のコンデジ写真のほうがいいと思いません?(笑)

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