漁師さんと牡蠣棚を作る~陸前高田ボランティア(1)


1/25 遠野~陸前高田(漁業支援)~遠野

前回の続き)

遠野市を拠点としたボランティアは今回で6回目。今までずっと「遠野まごころネット」に参加して活動を続けてきたが、今回は「かながわ東日本大震災ボランティアステーション(KSVN)」のボランティア・バスツアーに参加した。その一番の理由は「安い」こと。個人でのボランティア活動はかなり経済的負担が大きい。勤め先が事実上再建中で経済的に苦しい私には厳しいものがある。ところがこのKSVNのバスツアーは協賛企業などからの支援により、参加費用が安く抑えられている。お金は抑えたいが活動は続けたい私にはぴったり。

遠野金太郎ハウスバスは前日の夜8時に横浜を出発。途中、車内で参加者の自己紹介などした後、ひと眠りして午前6時、遠野にあるKSVNの拠点「金太郎ハウス」に到着。これから2日間、ここで寝泊りし、陸前高田に通ってボランティア活動をする。

130125雪深い遠野

気温は-6度。昨年来たときよりだいぶ暖かい。ちょうど低気圧が通過中でしんしんと雪が降り積もっている。

130125陸前高田市

遠野を7時半に出て1時間ほどで陸前高田に到着。陸前高田市は震災前には人口2万3千人の三陸の中核都市であったが、津波により市中心部は壊滅的被害をこうむり、震災の被害のもっとも大きな地域の一つである。現在は住宅の瓦礫の撤去はほぼ終わり、市役所やホテルなど津波で倒壊しなかった建物の撤去が始まっている。

漁業支援現場今日の作業は漁業支援。牡蠣の養殖漁師さんの養殖の準備のお手伝い。津波で破壊された作業小屋に板を張り、ビニールシートを屋根にして作業場所にしていた。作業をしながら、牡蠣の養殖の仕方や、震災当日のこと、これからのことなどたくさんの貴重な話をうかがうことができた。
130125牡蠣棚のロープ実際の作業はこれ。長く巻かれたロープを8mの長さに切って、末端を結ぶ。このロープに牡蠣の稚貝をつけて、牡蠣棚につるして養殖する。8mの間隔で立てられた棒の間をロープを持って、何十回も往復するお百度参りのようなハードな作業だ。気温は氷点下だが、すぐに体がポカポカしてきた。
 牡蠣棚は想像以上に高価だ。200近い牡蠣棚が津波にさらわれてしまったため、牡蠣棚を用意するのは金銭的に大きな負担だ。人件費までまかなえない。人口流出で働き手自体も減ってしまった。そこでボランティアの出番となる。

130125陸前高田の牡蠣

牡蠣棚の牡蠣を上げてむいて見せてくれた。まん丸でぷっくらと太ったおいしそうな牡蠣。一つでスーパーで売っている牡蠣の5倍くらいの大きさがある。卸値を聞いたらやっぱりウン倍。トップクラスの牡蠣だ。漁師さんから「いい牡蠣は身の白さと鰓の黒さがはっきりしている」など牡蠣の選び方やおいしい食べ方のレクチャーを受ける。

130125陸前高田の復興現場2時半に漁師さんにお礼を言って別れ、バスで遠野に帰る。被災地の至るところで重機がせわしなく動いている。陸前高田市中心部は震災により0.5~1mほど沈降してしまったので、全域を盛り土する。本格的な復興はそれ以降になるのだろう。

130125川の駅よこた

途中、「川の駅よこた」で休憩。ここにもいったいなんど来たことだろう。ここの産直の野菜はおいしくて安い。さすがにここでも野菜の値段は高めだったが、一抱えもある白菜が1個180円で売っていた。欲しい…。

遠野の金太郎ハウスに到着し、反省会をした後、懇親会と称して街に出る。毎月ボランティアに参加しているベテランや今回始めて参加した若者と、復興支援の思いについて語り合う。それもまた楽しからずや。

次回に続く)

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