前穂北尾根、やったー!~前穂北尾根(2)


9/22 涸沢小屋~5・6のコル~前穂北尾根~前穂高岳~奥穂高岳~穂高岳山荘

前回の続き)

120921北穂前尾根・五六ノコルへ

すっかり夜が明けるのが遅くなった。まだ星の瞬く5時半、涸沢を出発する。今日は穂高を代表するクラッシックルート、前穂北尾根に5・6のコルから取り付き前穂、奥穂と抜ける。北尾根は槍や奥穂に登ったとき、あのギザギザ稜線を見ていつかは登りたいと思っていた。ゴジラの背よりゴジラっぽいぜ、と思っていた。さて、夏は雪渓をつめてコルに上がるようだが、もう雪渓は小さくなっていて、登山道のような踏み跡がある左のガレ場をつめた。

120921北穂前尾根・五六ノコルで身支度

5・6のコルに到着したころに日が昇り、岩をオレンジ色に染めている。涸沢では「秋なのに暖かいね~」なんて言っていたが、コルでは冷たく強い風に吹かれ、皆、寒い寒いを連呼する。ギアを身につけると同時に、防寒にゴア天も装着。

120921北穂前尾根・五峰の登りから

5峰の登りはめちゃくちゃ寒いんだけど、穂高の眺めはよく、紅葉もぼちぼち、天気もまずまずでルンルン気分。

120921北穂前尾根・五峰頂上目前

まもなく5峰のピーク。ルートは岩っぽい一般登山道程度の難易度。ただ浮石は多い。うしろの6峰?(それとも半分隠れている7峰か?)が傾いているように見えるのが面白い。

120921北穂前尾根・五峰頂上から槍ヶ岳

5峰のピークからの眺め。槍ヶ岳が見えてきた。風は相変わらず強いが、陽が高くなるにつれて暖かくなってきた。太陽の光は偉大だ。

120921北穂前尾根・五峰から四峰

5峰から4峰を眺める。5峰と雰囲気ががらりと変わりだんだん岩々してくる。と言ってもクライミングではなく、もろい岩尾根。それがかえって嫌だったりする…

4峰はいくつかルートがあるらしい。我々は最初に左に回りこみ少々トラバースして、岩が崩れたようになっている凹地を上がって、斜め上に上がるバンドに沿って戻るようにしてピークにまわりこんだ。難しくはないが、足元のガレががぐずぐずと崩れていやらしい。

120921北穂前尾根・四峰頂上直下

4峰のピーク直下。ピークに近づくと岩がしっかりして歩き易くなる。とは言え、足を滑らせればはるか谷底まで真っ逆さま。

120921北穂前尾根・四峰頂上から三峰

4峰ピークから3峰。ここまでの岩屑の尾根と違って、ピークまで垂直な小岩壁がいくつも連なっている。いよいよ核心部。

120921北穂前尾根・三峰取りつきから奥穂

4峰から3・4のコルへはまた登山道のようになってちょっと拍子抜けするが、目の前の3峰を見て気を引き締める。念のためクライミングシューズを履き、行動食を食べて取り付く(でも私はそのトップを見ているだけ…)。コルから10mくらい登るとビレーポイントがあり、ここからザイルを出す。最初は壁にへばりつきながら左へトラバース。ちょっとした凹角で上に向かって登り始める。登りきったところにビレーポイントがあるが、そこから一段上がったところにザックが置けるくらいのテラスがあって一休み。奥穂高がかっこい~!

120921北穂前尾根・三峰クラック下

テラスからフリーで一段上がり、大きなクラック(チムニー?)の下に出た。ここからまたザイルを出す。急に山が厚い雲におおわれだしたのが気になる。先を急ごう。

120921北穂前尾根・三峰凹角

順番にクラックに突入。なんか岩が崩れて落ちてきそうだけど、斜度は緩く、ホールドも豊富でサクサク登る。

120921北穂前尾根・三峰鹿窓?

ゴルジュのようなクラックの途中に窓が開いていた。窓を通して奥又白池が見える。絶景。この後がクラック本番で垂直に10mほど登る。グレードは「難しくないがちゃんとした岩登り」程度で、このルートで唯一の楽しい岩登りだ。

120921北穂前尾根・ザイルの面倒を見るトップ

ザイルの面倒を見るトップ。ご苦労さまです。常念とのツーショット。

120921北穂前尾根・3峰頂上直下

3峰ピーク直下。だいぶ高いところまで上がってきたぞ~。4峰から3・4のコルに下るルートが登山道のように見える。

120921北穂前尾根・前穂高岳山頂

そして2峰のピークで前穂の山頂の登山者の姿が見えてきた。

120921北穂前尾根・2峰の懸垂

2峰のピークからコルへは短い懸垂で下りる。クライムダウンする人もいるらしいが、私は銃を突きつけられない限りやりたくない。前穂山頂へ北尾根最後の登りに取りつき、後を振り返ると、後続パーティが懸垂のセッティングをしていた。彼らも私と同じ考えらしい。

120921北穂前尾根・前穂高岳山頂

やった~!、前穂山頂到着。山頂直前にクライミングシューズが崩壊して、ぱっくり口を開けるトラブルがあったが、無事に北尾根を登りきった。一昨年に行った、そして明日行く予定の西穂~奥穂の稜線が目の前にデーンと現れる。

120921北穂前尾根・前穂高岳山頂、お疲れさま

仲間も次々と山頂到着。みんなニコニコしている。お疲れさまでした!無事に登れたのもみんなのおかげ。

次回に続く)

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