かりんとうまんじゅうと風化する記憶

会社の売店で岩手震災復興応援フェアをやっていて、岩手の様々な食品が即売されていた。かもめの玉子はないかな~、と探したが残念ながらなく、それで食べたことのない「かりんとうまんじゅう」を買った。

そのとき、最近、被災地のことを思うことが少なくなってきたことに気づいた。

ニュースや新聞での震災の報道も少なくなってきた。原発のニュースには事欠かないが、震災の直接の話題はせいぜいガレキの受け入れくらいで、下手したら震災の話を耳にせずに一日を終わることもあるかもしれない。

あんなに何回も被災地でガレキを片付けたのに、あの緊迫した雰囲気の記憶も現実感が薄れつつある。もしかしたら私の記憶は、被災地に行ったことのない人の震災のイメージに近づきつつあるのかもしれない。やっと被災地は、そして被災された方々は、復興の第一歩を踏み出したばかりだというのに…

こうやって人の記憶というのは風化してゆくものなのか。

いかんいかん。そろそろまた岩手に行って現実を見つめてくるかな。

120417ちばけい製菓のかりんとうまんじゅう

岩手平泉にある、千葉恵製菓のかりんとうまんじゅう。皮に練りこまれた黒糖が香ばしく、まさにかりんとうのような風味のお饅頭。オーブントースターで軽く温めると、皮がパリ、中がふっくらしておいしさ倍増!

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