崩れる道、植林の道~塔ノ岳からシダンゴ山(2)


4/7 渋沢~大倉~塔ノ岳~鍋割山~檜岳~シダンゴ山~寄

前回の続き)

120407丹沢・雨山峠への下り
鍋割山山荘から茅ノ木棚沢の頭手前のコルまで急な尾根を駆け下る。樹林の中を蛇行したり、ずりずりずりーと真っ直ぐ下ったり。さて、経験者向きの場所はいつ現われるのかな…

120407丹沢・茅ノ木棚沢ノ頭手前の鎖
来た!これか!30mはあろうかという長い鎖場。斜度はたいしたことないし、ボコボコしているので、一見そのまま歩いて下りれそう。ところが、この岩肌が極めてもろく、足をおくとザラザラと崩れてゆく。すべり台に砂を撒いたかのようだ。削れて岩角がないので、うまいホールドもない。しかし、心配御無用。しっかりとした真新しい鎖がつけられているので頼りになる。でも鎖がなかったらかなり怖いかも。この斜面のフォールラインは崖なので、もしずるっと滑ったらそのままずるずる~と行って、ぴょーんと崖からダイブしてしまう。

120407丹沢・木道の幅ほどの尾根道
すべり台の次は平均台。いや、木道くらいの幅はある。転ばなければ大丈夫…。この先、同じような鎖場と細い尾根が交合に現われる。

120407丹沢・雨山峠
無事に雨山峠に到着。確かに鎖場とヤセ尾根が続いたが、しっかり整備されているので問題はなかった。雨が降っていたり、雪が積もっていたらちょっと怖いかも。

雨山峠は静寂の峠。でも誰もいないかと思ったのに3パーティほどとすれ違った。

120407丹沢・雨山峠のハシゴ
雨池峠から雨山まで登り返し。突然、ハシゴがぼろく、いや趣深くなった。

120407丹沢・また木道幅の尾根道
相変らず木道幅の尾根が続く。鍋割山から檜岳に続く稜線は、山全体がこの白っぽいボロボロの岩でできているようだ。

このルートは人には会わないだろうと思っていたが、そんなことはなかった。「どこから?」と聞かれたので「大倉から」と答えたら、聞き間違いかと思ったのか聞きなおされてしまった。確かにここまで大倉から4時間ちょっと。かなり快調なペースで来ている。


斜面が徐々に広くなり木々に覆われたこんもりしたピークに到着。雨山だ。太平洋側に開け、気持ちのよい風が吹き抜ける。驚いたことに先客がいた。
ふと空を見上げると一面雲に覆われている。天気は下り坂、まだ先は長い、急ごう。

120407丹沢・雨山の崩壊地帯
かなり豪快に崩れている。なぜか尾根の上の木まで倒れている。先に見えるのは次のピーク檜岳。


檜岳へは急な下りの後、また登り返し。鍋割山の下りとほとんど同じ雰囲気。今日はこの繰り返し。


檜岳山頂到着。休まず通過。檜岳への登りは二重稜線だが、どちらの尾根にも踏み跡がついている。どちらでも行けるがたぶん右が正解。また、山頂直下に東の尾根へ続く軌道がある。檜岳から雨山の方へ下るときに、これに沿うと間違いなので注意!

120407丹沢・檜岳の楓の落ち葉
檜岳には楓の落ち葉が厚く積もっていた。さぞ秋は美しいことだろう。


山神峠の直前には右の尾根に続く、本日のルートよりはっきりした踏み跡がある。このルートは全体的に道形がはっきりしておらず、登山道というよりも作業道なのだろう。要所要所に道標があるが、雪が積もって踏み跡が見えないときは、わかりにくいところがあるかもしれない。


丹沢名物、鹿柵がでてきた。それも有刺鉄線がついていて、道のほうに倒れ掛かっている。危ないな、もう。
森もブナや楓から、植林された針葉樹になってきた。ブナと植林、丹沢を代表する対照的な植生。

120407丹沢・シダンゴ山への尾根
檜岳からまた秦野峠に向かって、また急坂を下る。しかも、今度は植林まじりの荒れた森で、表土がむき出しで流水に浸食され歩きにくい。鹿がいるから下草が生えないのだろうか。

途中、これから歩くシダンゴ山の尾根が見えた。まだ遠いな…。シダンゴ山の後に平らな台地。苗場山?いや、平ヶ岳?いやゴルフ場でしょ。


複雑に屈曲する尾根をたどって、植林100%の秦野峠到着。沢の音と飛行機の音しか聞こえない。なにか、ちいさなタンポポの綿毛みたいなものが舞っている。捕まえようとしてもふわりと手から逃げる。雪だった…。雪が降っていると言うより、風にのって舞っている。どちらにせよ急がねば。

120407丹沢・金網デスマッチ?
がー!にっくき奴が帰ってきた。それも2倍にパワーアップして。有刺鉄線デスマッチか!?両側、目の高さに有刺鉄線。人がひとり通れる幅しかない。おまけに道の真ん中に杭が打ってあって、ザックが有刺鉄線に引っかからないよう気をつけて避けながら歩かねばならない。


林道秦野峠に出る。シダンゴ山ヘ林道沿いに行くこともできるし、このすぐ先にある階段から、さっき見た尾根にある登山道に入って行くこともできる。林道嫌いの私はもちろん登山道。

120407丹沢・シダンゴ山への尾根へ上がる
登山道に入ると、階段はより趣深くなる。登山道と言うより山仕事のための作業道。


階段はぼろくても、道標は立派。この先、尾根沿いに薄暗い植林の森をひたすら歩く。

120407丹沢・シダンゴ山登山口
先ほどの林道が尾根を横切る。そしてそこからシダンゴ山の登りが始まる。熊出没注意!それよりも、この藪の中に突入するほうが嫌だな…

120407丹沢・シダンゴ山山頂
藪は入り口だけで、あとは例のごとく植林の森の崩れた階段を上る。すぐに目の前が開け、今までと全く違う雰囲気のシダンゴ山山頂に到着。切り開かれ、木が植えられ、祠がおいてある。小学校の遠足に来そうな感じ。

シダンゴ山は「震旦郷山」と書くそうな。「シダゴン」と言う仙人がこの山で仏教を宣揚したので、「シダンゴ山」と言うそうな。「シダゴン」と「シダンゴ」、微妙に違うのがいい。

120407丹沢・シダンゴ山山頂から歩いた山々(写真クリックで拡大)

山頂からの展望。一番右端に今日最初のピーク、塔ノ岳。左へ鍋割山。そして下った雨山峠は雨山の裾に隠れて見えていない。真ん中に檜岳があって、秦野峠に下りここに至る。ずいぶん歩いたな~。


雪が強くなってきたので、広い登山道を駆け下る。鹿の柵かと思ったら猪の柵だった。
途中いくつか分岐があり道標があるものの、「寄」ではなく「休暇村管理センター」と書いてある。なんだそれ?分かりにくい…とにかく休暇村管理センター目指して進む。

120407丹沢・梅の花と寄集落
道に出た。寄バス停までもう少し。東京は桜が満開だが、ここはちょうど梅が見ごろ。


3時20分、寄バス停にゴール。バス停脇のよろずやでビールを買ってひとりで乾杯。ちなみに、このよろずやは見えるところにビールを置いていないので、おばさんに「ビール下さい」と直接言うこと。

参考

コースタイム
大倉7:08-8:10堀山ノ家8:15-9:07塔ノ岳9:25-10:15鍋割山10:25-11:44雨山11:58-13:12秦野峠13:22-14:30シダンゴ山14:45-15:20寄バス停

丹沢登山情報リンク
丹沢に登ろう!・登山情報(NEVERまとめ)

(塔ノ岳からシダンゴ山・完)

今回のコース

2件のフィードバック

  1. かものはし より:

    はじめまして こんにちは。
    すごいペースですね!(゜o゜)
    丹沢、わたしもよく行きます(^_^)v
    檜岳、迷いませんでした?
    よろずやは、確かにビール見当たらなかったような…
    シダンゴだけ往復しようかな(^_^;)

  2. 惰性人 より:

    かものはしさん、はじめまして
    丹沢はお手軽なのに、いろんなルートがあるので好きです。
    檜岳は迷いませんでした、なんせ道のない山に行くほうが多いもので…
    でも雪があったら迷うかもしれませんね。

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