天気は爽快、足取りも軽い~塔ノ岳からシダンゴ山(1)

4/7 渋沢~大倉~塔ノ岳~鍋割山~檜岳~シダンゴ山~寄

特に用事のない週末。こんなときはトレーニングがてら丹沢を歩くにかぎる。12時間くらいのコースを8時間で歩こうかな。明るくなり始める午前5時前、快晴の空を確認して家を出た。風もなくそれほど寒くもなく、いい1日になりそうだ。

小田急線の車内にはハイカーが多かった。2月には同じ小田急線でもほとんど見かけなかったが、春になって戻ってきたようだ。関係ないけど、私の前の座席に座っている、なが~い付けまつ毛をした女の子が、薄目を開けたまま寝ている。白目で睨まれているようでとても怖い…


渋沢駅から大倉に向かうバスは超満員。バスから下りると汗をかいていた。今日はなんだか暑いぞ。
大倉で登山届けを出して、7:08に登山開始!

120407丹沢・菫
東京の桜はほぼ満開だが、ここではまだちらほら。それよりもスミレなどの春の野草がちょうど見ごろ。


天気は爽快、足取りも軽い。大勢のハイカーをワッシワッシと追い抜いて、ずんずん進む。大倉から塔ノ岳に至る尾根道は、登山道というより整備された遊歩道なので、思わずスピードがでてしまう。


こんな坂もワッシワッシと登って行く。道がいいのでペース配分だけに気をつける。見るものもあまりないし。途中、追い抜いた人に「山頂までどれくらいですか?」と聞かれたので、「2時間です」と答えたらえらい驚いていた。でも私の前を歩いていた人は、もっと速くてもう見えなくなってしまったよ。

120407丹沢・やっと富士山が見えた
700mくらいで左手に富士山が見えてくる。今日は空が特にきれいだ。富士山も真っ白だ。また滑りに行きたいな~。


堀山ノ家で最初の休憩。暑い、猛烈に暑い。天気はいいし、風は全くない。上着を脱いでTシャツになる。ダウンを着ている人がいるがどういうことだ?

120407丹沢・霜柱、それなりに寒い
地面を見れば一面の霜柱。温度計を見たら5℃。おかしいのはダウンを着ている人ではなくて、私だった…

120407丹沢・花立山荘直下から大平洋
花立山荘が近づくと、木々が薄くなって(酸性雨で枯れた?)見晴らしがよくなり、太平洋が一望できる。

120407丹沢・花立山荘
お約束の富士山と花立山荘のツーショット。

120407丹沢・塔ノ岳は間近
金冷シ手前のピョコに出た。目の前に塔ノ岳山頂が見える。もうすぐそこだ。


時計を見つつペースを押さえて、大倉からちょうど2時間(正確には1時間59分)で塔ノ岳山頂到着。前回来たときには、最後あせってダッシュして2時間だった。日頃のトレの成果がでているな。
それにしても人が少ない。こんな静かな塔ノ岳は初めてだ。

120407丹沢・塔ノ岳山頂、富士山と鹿
おなじみの鹿が、ずうずうしいくらいにゆったり草を食んでいる。

120407丹沢・塔ノ岳山頂パノラマ(写真クリックで拡大)

山頂のパノラマ。ほぼ快晴。でもだんだん富士山に雲がかかってきた。

行動食を食べ、「塔ノ岳なう」とつぶやき、次の目的地、鍋割山に向けて腰を上げる。

120407丹沢・塔ノ岳から鍋割山はブナ
何度も言うけど、私は塔ノ岳から鍋割山に至る稜線のブナの林が大好きだ。

120407丹沢・鍋割山に行く途中の大平洋
そして、ここから見る太平洋もいい。今日はちょっとモヤがかかっていて、かすかに真鶴は見えているが、残念ながら大島は見えない。

120407丹沢・撮影スポットから蛭ヶ岳
鍋割山直下にある定番の撮影ポイントからの蛭ヶ岳。


鍋割山荘に到着。いつものように鍋焼きうどんを食べている人がいっぱいいる。私はまだ食べたことがない。今日もまだ先が長いので、うどんは食べずに行動食をちょっとかじって出発する。うどんを食べる日が来るのだろうか…


鍋割山から雨山峠へ続く縦走路に入る。ここからは私にとって未知の世界。ここからが今日の本番。道標が「急峻でヤセ尾根や鎖場などが多く、経験者向きの登山道です。無理をしないで引き返す勇気が必要です。」とおどかしてくれる。

次回に続く)

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