深き森の阿里山~台湾の旅(4)

3/10 台北~高鉄嘉義~阿里山~神木駅~沼平駅~阿里山

前回の続き)

120310阿里山・好行バス休憩

高鉄嘉義を発ったバスは、しばらく砂糖キビの畑の広がる平野を高速道路に平行に走る。やがて向きを東に変え、すると急傾斜の蛇行した山道が始まる。山は深い霧に覆われ、道路に沿って斜面に茶畑とバナナ畑と森が交互にあらわれる。

出発して2時間して休憩。コンビニやトイレがある。しかし霧が深くそれ以外のものは見えない…

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休憩を終え、バスは走り出す。谷はより深く、山肌はより険しく(ほとんどガケ…)そして山はより深くなってゆく。ガゲに沿った曲がりくねった道を苦しそうにうなりながらバスは行く。こんな怖いところで道路工事をしている。

120310阿里山・阿里山バスターミナル山が穏やかになり、路肩にずらっと車が駐車していると思ったら、ゲートがあった。ここで150元の入場料を払って阿里山國家森林遊樂區に入る。そして、突然開けたと思ったら、そこはすごい車、車、バス、バス、人、人。深山から突然、観光地になった。
駐車場に面してセブンイレブン兼バスターミナルがあり、バスの切符はこのセブンイレブンで買う。


120310阿里山・阿里山文山賓館駐車場に面したインフォメーションセンターで地図をもらい、まずは今日の宿に向かう。今日の宿泊は「阿里山文山賓館」。部屋は狭く設備は最低限、でも清潔な感じ。観光地&休日料金なので台北の同クラスのホテルの2倍くらいの値段。


120310阿里山・阿里山駅

ただ今2時45分。今日は時間が許す限り周辺のハイキングコースを歩くつもりだ。まずは登山鉄道の阿里山駅へ。木造の大きな駅舎、まわりには桜の花が咲く。

120310阿里山・木の時刻表

駅舎の1階に木の時刻表があった。嘉義線は2009年より運休中。本当はこれで阿里山に来たかった。祝山線は明日の朝、日の出を見るために乗る。この切符は今日の5時までに買わなければいけない。神木線の時刻は書いていない。これは2階の改札横の切符売り場で時間を見て買う。

120310阿里山・山岳鉄道で神木駅へ

神木線の発車時刻は15:00、今14:59。あわてて切符を買って(出発をちょっと待ってもらって)電車に飛び乗った。ギシギシときしむ音を立てながら列車は森の中を進む。箱根登山鉄道にそっくりだ。

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120310阿里山・神木駅そばの道標駅のそばの地図でルートを確認。巨木の森につけられた遊歩道や、湖をめぐる道、花木園など見どころはたくさんありそうだ。なるべく一筆書きになるように歩いてみよう。


120310阿里山・巨木群歩道

駅からすぐに深い森に入る。遊歩道が整備されていて快適に歩ける(人が多すぎるのを除く)。樹齢1000年を越える見上げるような巨木が点在し、それを遊歩道が巡っている。屋久島の屋久杉ランドにそっくりだ。来るときに機内で観た映画では、日本軍は先住民に森の中で殲滅される。そりゃそうだ、こんな深い森では森を知るもの以外は身動きがとれないだろう。

120310阿里山・深い樹林の中に咲く花

薄暗い森の地面に、小さな白い花がばら撒かれたように咲いていた。

120310阿里山・巨木群の中の広場

2本ある巨木群歩道のうちの一本の終点にやって来た。巨木に囲まれた広場になっている。おそらく台湾人と思うが、若い人が多い。日本も台湾も若い人の山ブーム?でもここでは日本人をほとんど見かけない。

このあと、神木駅に戻るように残りの巨木群歩道をたどり、巨木群歩道制覇。雲がだんだん薄くなって、日も差してきた。このままどんどん行こう。

120310阿里山・受鎮宮

森が切れて道路に出たら、突然、バン、バン、バンと大音響。爆竹の音だ。受鎮宮という寺院があって、線香を持った人が並んで、魔よけの爆竹を鳴らしていた。ここから姉妹潬に行くが道がわかりにくい。受鎮宮の建物の向かって左側の裏にその階段がある。

参考

阿里山の観光案内
下の台湾林務局のトップページ>國家森林遊樂區>阿里山、日本語のダイジェストあり
http://recreation.forest.gov.tw/welcome.aspx
阿里山文山賓館
http://www.文山賓館.tw/

次回に続く)

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