被災地の郷土芸能を世界へ~遠野まごころネット4回目(3)


2/11 遠野市みやもりホール

前回の続き)

120211遠野ボランティア・魂呼ばりポスター

11日は被災地にとって特別な日。今日2月11日は被災された方々を招待して、遠野市みやもりホールで「魂呼ばり」というイベントが行われる。被災地の思いを郷土芸能にこめて海外公演を行う、その旅立ちのための1回目の公演だ。そのお手伝いに参加した。

今日の天気は晴れ。朝礼でまごころの代表が、今朝の気温は10℃と言っていた。ウソか本当か知らないが、遠野では気温に「マイナス」をつけないと言う…。でも風がないのでそれほど寒くは無い。

宿泊所から20人ほどが炊き出しの道具やのぼりを持って、バスに乗り込む。隣の席には小さな子供たちをつれて山に登るという、まめなパパさん山ノボラーだ。なんと、スペインで一年暮らしたことがあって、スペイン語が話せる。うらやまし~。と思ったら、その隣は中米に数年暮らしていた方で、スペイン語がペラペラだそうだ。ところがどっこい、一番前の席に座っている方はバルセロナで10年以上暮らしていて、一時帰国をしてボランティアをしているそうだ。ツワモノ多し…。

120211遠野ボランティア・炊き出し準備まずは舞台裏に回って、本日の演目の舞台設定のお手伝い。打面の皮が震えるのが見えるほど近くで、大太鼓の試し打ちを見ることができた。感動。
 次は招待された被災された方々の食事の準備。写真ではのんびりしているが、この後、被災された方々を乗せたバスが次々と到着し、食事のための椅子が足りなかったり、ゴミ箱がなかったりてんてこ舞い。

120211遠野ボランティア・出演者の準備

出演者の準備も着々と進む。

120211遠野ボランティア・遠野湧水神楽招待された方々がホールに入り開演。私も一息ついて観覧する。これは遠野湧水神楽。

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大槌臼澤鹿子踊。大槌町は昨日行った町だが、写真で分かるように津波によって壊滅的なダメージを受けた。その中で地域の復興のため、みんなを元気付けるため、伝統の灯を消さないため、震災直後から練習を再開したという。ユーモラスな鹿子が、はじけるような太鼓の音に乗り、髪を振り乱して激しく舞う。

120211遠野ボランティア・照井良平さんの詩の朗読陸前高田出身の詩人、照井良平さんの詩の朗読。ケセン語で朗読された「ばあさんの背中」は津波に襲われた陸前高田で、流された孫を思いたたずむおばあさんとの会話を詠んでいる。目頭が熱くなる。

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雰囲気はがらりと変わり、勇壮な太鼓の音がホールに響き渡る。釜石市の「桜舞太鼓」。津波で練習場も太鼓もすべて流されたが、ガレキの下から太鼓を探し出し復活したとのこと。複数の太鼓の音がピッタリと重なり、その瞬間、音の弾丸が脳天を突き抜ける。マトリックスでマシンガンを打ちまくるネオも真っ青。とてもアマチュアとは思えない完成度。いや~、かっこい~、太鼓やりたくなっちゃうよ。

120211遠野ボランティア・鬼太鼓座公演引き続き太鼓。こちらはプロの「鬼太鼓座」。「桜舞太鼓」は海外公演に行かないということで、その桜舞太鼓の魂、バチを鬼太鼓座が携えて世界を回る。このやぐらの組み立てを手伝った。大太鼓は持ち上げるのに6人必要なほど大きく重い。

120211遠野ボランティア・魂呼ばり受付?

受付のおばあさん?いかにも遠野っぽい。

皆さんを見送り後片付けをして、浄化センターに戻るためにバスに乗り込む。隣ではシカゴから来ている、日本のお笑い大好きアメリカ人が、iPhoneで動画を見て笑っている。外国語のコメディーをここまで楽しめるのはうらやましい。

120211遠野ボランティア・11日はキャンドルナイト

まごころネットの毎月11日はキャンドルナイト。ロウソクで漢字ひと文字を形作る。これはなに?「結」だって。

120211遠野ボランティア・民宿遠野で食事今日は遠野駅の裏手にある民宿「遠野」で、お風呂とご飯をいただいた。ご存知ひっつみ鍋やヤマメの塩焼きなど、ご当地ならではのメニューがならぶ。

そして宿泊所に戻ると…そこは山小屋と化していた。昨日よりもさらに人が増えていて、繁忙期の山小屋のごとく、寝るスペースはひとり一畳なかった。こんな寒い時期に来るなんて、なんて物好きな人が多いのだろう…(人のことは言えない)。

次回に続く)

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