新鮮な夏の室堂~薬師岳(5)
7/18 五色ヶ原~龍王岳~一ノ越~室堂
(前回の続き)
雪渓を渡りきってホッとしたところで一休み。そしてその後は道が良いこともあり、登りがゆるいこともあり、ずんずんと歩き続ける。
龍王岳をすぎて一ノ越への下りが始まる。斜面にそってお花畑が広がり、その向こうに雷鳥坂の急登が立ち上がり、その稜線の奥には剣岳が頭を見せている。それにしても雷鳥坂はすごい急坂だな。俺はあんなところをスキーを履いて登っていたのか…室堂は雪の時期に毎年のように来ているが、雪のない室堂は小さい頃の観光旅行以来なので、新鮮な驚きに満ちている。
一ノ越山荘まで下りてきた。ここは人で満ちている。雄山に続くザレの道に蟻の行列のように人が取り付いている。
東一ノ越へのルートを見ると、やっぱり雪の詰ったルンゼで分断されている。おまけに雪渓に踏み跡はあるものの、しっかりとしたステップではなく滑りそうだ。迷うことなくお気楽に室堂に下山する。
あ~、室堂への道は思ったほどお気楽でない。いつもはスキーで10分もかからず下るのに…。コンクリートで固められた石畳の蛇行した道を駆け下りる。つま先が痛~い。
子供たちが楽しそうに登ってくる。このなかから明日の山ヤ、いや、山ガール、山ボーイが生まれるのだろうか。
大観峰から黒部平までは日本唯一の駅と駅の間に一本の支柱もない珍しいロープウエイだ。
黒部平から黒部湖まではケーブルカー。そしてトンネルをぬけるとそこは黒部ダム。ダムから大迫力の観光放水をしていた。冬には決して見られない姿。
ダムの上では中国語をそこここで聞くことができた。地震で足が遠のいた、海外からの観光客もボチボチ戻ってきたようだ。
扇沢からギュウギュウの大町行きバスにゆられ、途中の大町温泉郷で自分ひとり下りる。もちろんここで温泉に入るためだ。それにしても、他の乗客の皆さんはあんな汗臭いばっちい姿で電車に乗るんだろうか…
(薬師岳 完)
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…