灼熱の道を残雪の五色ヶ原へ~薬師岳(3)


7/17 薬師峠~薬師岳~スゴ乗越~五色ヶ原

前回の続き)

110717北薬師岳くだりの花畑

北薬師岳を越えるとこれまでの岩稜とはうって変わって、なだらかな尾根にお花畑が広がる。二重稜線の窪地には豊富な雪が残り、そのまわりにはチングルマやシナノキンバイが咲き乱れる。

110717間山池と北薬師岳

池塘にうつる北薬師岳を見ながら間岳で一休み。雲ひとつない夏空が広がる。暑くなってきた…

110717スゴ乗越小屋間岳から越中沢岳の眺めがいい湿原を通ってスゴ乗越小屋に至る。歩き始めて5時間半、やっと今日の行程の半分まできた。まだまだ先は長い。
小屋の前に水場があって便利だ、が水がぬるい…。すぐそばにキャンプサイトもある。
110717越中沢岳へのガレ場の登りスゴ乗越から地獄だった。スゴ乗越からスゴの頭まで200mの急登。道には焼けるような日差しが照りつけ、風の通らぬ樹林は蒸し風呂のようだ。ちょっと登ってはパタパタと扇ぎ、オーバーヒートした体を冷ます。
そして、やっとスゴの頭についたと思ったら、今度は100m下った後に越中沢岳への300mへの登り。そしてそこはご覧のとおり影一つない急な白いガレの道…少しでも風が吹くと立ち止まって、風上に体を向け体全体でそよ風を堪能する。

110717越中沢岳から五色ヶ原方面

どんな道でも歩いていればじきに頂上に着く。体を冷まし冷まし、かなりの時間をかけて越中沢岳山頂に到着。今日の山場は終了。一安心でたっぷり20分休む。越中沢岳から越中沢岳乗越までは、なだらかな広い草原とはい松の尾根。いや~スキーをしたら気持良さそうだ~。

休んでいたら怪しい雲が山にかかり始めた。日が陰るのはありがたいが、夕立は勘弁願いたい。先を急ごう。草原の尾根を駆け下る。

110717五色ヶ原山荘が見えてきた

最後の鳶山の登りは、雲があってもなお暑く、また歩き続けた足には予想外にきつかった。でも頂上を越えると木道が続き、広大な台地に雪渓とお花畑が広がる。五色ヶ原だ。ガスの切れ間から五色ヶ原山荘が見えた。ゴールはもうすぐだ。

110717五色ヶ原のサイト場

3時15分、やっとのことで五色ヶ原山荘到着。薬師峠から11時間45分。長かった…もう少し早く着くかと思ったが、完全に暑さにやられた。ウエストベルトのあたる腰骨の部分が汗疹とかぶれで真っ赤になっている。ああしんど。

山荘からキャンプ場へ10分ほど下る。キャンプ場の手前で大きな雪渓を横切る。昨日と違ってサイト場は涼しいぞ!と思ったが、いざテントを張ると、雪渓から冷蔵庫の冷気のような白い風が吹き付けてきてえらい寒い。テントの中が結露するほどだ。まあ、しょうがない。何はともあれ、気象通報を取りながら、残雪で冷やしたビールでひとり乾杯だ。

キャンプ場にはトイレと水場がある。でも水場には「沢水なので煮沸すること」と書いてある。そのまま飲んじゃったけど。

次回に続く)

2件のフィードバック

  1. たかはし より:

    はじめまして!
    両俣小屋 雪投げ沢源頭で検索したところ、2008年8月4日のブログにヒットし、訪問させて頂きました。3泊4日で、両俣小屋・雪投げ沢源頭・二軒小屋ロッジにて幕営し、蝙蝠岳を目指す予定でいます。ブログ、参考させて頂きました。
    ありがとうございました。

  2. 惰性人 より:

    蝙蝠岳は静かでいい山です。
    楽しんできてください!

コメントを残す