暑いぃっ!!~薬師岳(1)

7/16 富山駅~折立~太郎平小屋~薬師峠

早朝5時、富山駅でバスを下りる。意外にも外気はひんやりとしていた。駅前でザックに腰掛け、朝食のおにぎりをほお張り、折立行きのバスを待つ。バス停にはおしゃれな山ガールや、薄汚い山屋が集まっている。さすが海の日の連休だ。

6時10分、ほぼ満席のバスは折立へ向けて出発した。

110716太郎平への折立登山口富山駅からおよそ2時間で折立到着。ここはもうすっごい山奥だ。有峰ダム建設の道路のおかげで、薬師岳はここから手軽に登れる。登山口で装備を整えていると、老若男女、登山者が次から次へと登ってゆく。
 それにしても暑いな。朝の涼しさがウソのようだ。

110716太郎平への登山道の始めは樹林帯

登り始めは緑濃き樹林帯の急登。日差しは木の葉に遮られているが、風がなく空気が淀んでもわ~っと蒸し暑い。耳元ではブーンと虫の羽音、そしてまわりは蝉の声、頭上高くでピーチク、パーチク鳥のさえずり、目の前には追い抜いても、追い抜いても絶えることのない団体さん…う~っ、暑い。

110716太郎平への登山道1900mを越えると草原

1930mのベンチで樹林は終わる。広々とした尾根に草原が広がり、北アの主稜線も見えてくる。キスゲの花畑の向こうに明日歩く山々が見える。

110716太郎平へ続く林道のような道

う~っ、暑いぞ~。容赦ない日差しにジリジリと焼かれる。時おり吹く涼しい風にほんの一瞬救われる。

車が走れるんじゃないかと思うほどの広い登山道がずっと続いている。道の両脇の草原までかなり踏まれて、表土が流出してハゲハゲだ。ひどい荒れようで痛ましい。

110716登山道を歩きましょう列をなして登山者が登って行く。しかし、場所によっては、ほとんどの登山者が道ではなく、歩きやすい道の脇の草原を踏んでゆく。道を歩きましょう。と、草原に寝転んでる人もいる…。
 荒れた山にしか登らない人は、登山者(自分)が山を荒らしていることに気付かないのだろうか。

110716太郎平への登山道のチングルマ

花を見て心を和ませる。

110716太郎平小屋が見えた

道路のような道にいい加減うんざりしたころ、太郎平小屋が見えてきた。折立からちょうど3時間。ゆっくり登るつもりが、かなり早く着いてしまった。人が多いとなんとなく早足になる。

110716賑わう太郎平小屋わいわいがやがや、太郎平小屋は大賑わい。早速、テントの受付をしてビールを買う。

110716薬師峠のキャンプ場へ

テント場は薬師峠にあり、小屋から縦走路を北に15分ほど行く。草原の中の木道を、正面に薬師岳を見ながら歩く。なかなか絶景。

110716薬師峠はテントがいっぱい

早いうちにサイト場に着いたので、なかなか良い場所にテントが張れた。黒部源流の山々を眺めながらビールを飲む。そうこうしているうちに次々と登山者がやって来て、テントを張っている。ついには場所がなくなって、斜めのところにまで…早く着いてよかった。

だが、まだ正午過ぎ、太陽は頭の真上にある。ガンガンに日が照りつけるテントの中は、日なたに駐車した車のようだ。暑くて入れない。しかたがないので、頭からタオルを被って外で日暮れを待つ。

110716薬師峠キャンプ場の水場ここには冷たい水のでる、立派な水場があり、浄化槽つきの清潔なトイレもある。小屋から離れているが快適なサイト場だ。

次回に続く)

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