ボランティアに参加するには~遠野まごころネット(番外編)
(前回の続き)
前回まで陸前高田での災害ボランティア体験を紹介した。それで、ちょぴっとでもボランティアに興味を持ってくれた人のために、私が今回参加した「遠野まごころネット」を通じての、初めてのボランティアへの参加の手順を紹介する。
ぶっちゃけ言えば、遠野まごころネットのホームページをじっくり読んで欲しい。
遠野まごころネット(http://tonomagokoro.net/)
でもそれだけじゃみもふたもないので、蛇足ながら補足を。
「遠野まごころネット」は「東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の被災者の方々を支援するべく、遠野市民を中心として結成されたボランティア集団」(ホームページより)。遠野総合福祉センターを拠点にしていて、そこに行って登録すれば、誰でもその日からボランティアができる。
だいたい次の手順でボランティアの登録をする。
- 災害ボランティア保険に加入する
- ホームページのボランティア登録フォームに記入する
- 装備をそろえる
- 遠野までの交通手段を確保する
- お弁当を持って朝7時までに遠野総合福祉センターに行って受付する
- 晴れてボランティア!
以下、各項目の詳細。
1. 災害ボランティア保険に加入する
「社会福祉協議会」で災害ボランティア保険に加入する。「社会福祉協議会」とはなにか?実は私もよくわからないが、各市町村に少なくとも一つは事務所がある。そこへ行って「ボランティア保険に加入したいんですが~」と言えば手続きしてくれる。その際、震災の災害ボランティアと目的を言うこと。
居住地域の事務所でなくていい。「自治体名+社会福祉協議会」で検索すれば最寄の事務所がわかるだろう。例えば世田谷区なら「世田谷区社会福祉協議会」。私は職場の近くの事務所で手続きした。400円くらいだったかな。
2.ホームページのボランティア登録フォームに記入する
先に紹介した遠野まごころネットのホームページにある登録フォームに、名前やら連絡先やらを記入する。
3.装備をそろえる
これがいちばん大変かも。持ち物リストがホームページにある。ガレキ撤去をするなら以下のものが必要。
- 安全靴、鉄板入り中敷
- 安全靴とはつま先に鉄板が入った長靴。できればすねまでの長さで、口がキュッと締めれるやつがいい。それに鉄板が入った中敷を入れる。この中敷は絶対に必要。ガレキは釘だらけなので、これで釘を踏み抜く危険を下げる。
- 靴
- 安全靴のほかに、履き替えるための普通の靴も必要。
- マスク
- 被災地は粉塵や悪臭など衛生状態が悪いのでマスクをする。工事の防塵マスクがいい。使い捨てなので日数分用意する。
- ヘルメット
- ヘルメットではなく帽子の人も多いが、ヘルメットのほうがいい。倒壊しかけた家屋に入るためには必須。私はいつものクライミング用のを持参。
- ゴーグル
- スキー用でも水泳用でもいいようだが、私は100円の作業用を見つけたので、それを買って持っていった。現場は埃や木屑が舞っている。ガレキで目を突くかもしれない。
- 雨合羽
- 少々の雨でも作業するので必須。上着とズボンが必要。でもゴア雨はやめた方がいいと思う。ドロドロになるし、釘で破れるかもしれないので2, 300円の安物がいい。
- 手袋
- 絶対必要なのは、厚手の作業用のビニール手袋。耐油性ならなおよし。台所の手袋じゃダメ。釘をつかんだり、ヘドロの中のガラスを拾ったりするのでできる限り丈夫なもの。軍手や作業用の皮手袋の上にビニール手袋をする。
- 作業着
- もちろん動きやすい服装ならなんでもいいと思うが、汚れるし、破けるかもしれないので、速乾性の(ポリエステルの多い)作業着がお薦め。上下で4000円くらいで手に入る。
- 下着
- 下着はできれば登山用の速乾性のものがいいと思う。汗や雨で濡れる可能性大。
- タオル、手ぬぐい
- 両方ともあったほうがいいかな。
- ビニールの手提げ袋
- 作業場の横に水筒などを入れて置いておく。デイバックなどでもいいけど汚れるから。
- アルコールを含んだウエットティッシュ
- お弁当を食べる前に手を拭く。現場では水道で手は洗えないと思ったほうがいい。
作業装備のほかに、体育館で寝るなら寝袋がいる。安眠するために枕をどうするかも考えておこう。シャワーを浴びるための小物や洗面用具、着替えも必要だね。
4. 遠野までの交通手段を確保する
遠野総合福祉センターは遠野駅から徒歩20分くらい。東京から遠野駅までは鉄道なら、
東京~(やまびこ)~新花巻~(釜石線)~遠野
バスなら例えば、
夜行高速バス〔遠野・釜石号〕(国際興行バス)
車で来る人のために駐車場もある。
5. お弁当を持って朝7時までに遠野総合福祉センターに行って受付する
昼食は自分で用意する。遠野駅から福祉センターに行く途中にコンビニがある。ホームページにある誓約書に記入しておいて、正面玄関の受付に提出すればすべて完了。
6. 晴れてボランティア!
7時半から朝礼があり、そのあと作業の割り当てがある。希望するものに手を挙げればいい。ガレキ撤去から写真洗浄、運営スタッフなど力仕事から屋内作業までいろいろある。
作業が決まれば、行ってらっしゃい!
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…